練習から帰るなり、夕食前に菓子パンをひとつ。この「よくある光景」は、実はおやつではなく4回目の食事です。運動量の多い成長期の子どもは、体は小さくても大人と同じかそれ以上のエネルギーが必要になることがあり、3回の食事では物理的に入りきりません。足りない分をどう分けて食べるかという設計の話として、食事量を考えていきます。
「足りているか」は数字より経過で見る
必要な量は年齢・体格・運動量でまったく違うため、カロリー計算を頑張るより、経過を見るほうが現実的です。目安になるのは、体重が成長にそって順調に増えているか、練習後の疲れが翌日に残っていないか、風邪をひきやすくなっていないか、といったサインです。体重がなかなか増えない、疲れが抜けない状態が続くなら、量かタイミングが足りていない可能性があります。
補食の具体例とタイミング
| タイミング | 例 |
|---|---|
| 練習の1〜2時間前 | おにぎり、バナナ、カステラ、あんぱん、エネルギーゼリー |
| 練習後なるべく早く | おにぎり+牛乳、サンドイッチ+ヨーグルトなど「炭水化物+タンパク質」の組み合わせ |
| 夕食が遅くなる日 | 練習前にしっかりめの補食、帰宅後は消化のよい軽めの食事に分ける |
ポイントは、お菓子の間食ではなく「食事の一部を分けて食べる」という考え方です。学校からそのまま練習に行く日は、補食を持たせておくと夕方のガス欠を防ぎやすくなります。
試合の日のタイムライン例
- キックオフ3時間前まで: ごはん中心のいつもの食事(消化に時間のかかる揚げ物は避ける)
- 1時間前ごろ: おにぎりやバナナなど軽めの補給
- 直前〜ハーフタイム: 水分と、必要ならゼリー飲料をひと口
- 試合と試合の間が長い日: おにぎり等の補食+こまめな水分
※一般的な目安です。いちばん大事なのは「食べ慣れているものを選ぶ」こと。試合の日に初めての食品を試すのは避けてください。
水分について
のどが渇いたと感じる前に、こまめに飲むのが基本です。普段の練習は水や麦茶で十分ですが、夏場の長時間の練習や試合では、塩分と糖分を補えるスポーツドリンクを状況で使い分けてください。
無理に食べさせない
量が大事とはいえ、食べること自体が苦痛になると長続きしません。食が細い子は、回数を分ける、好きなメニューの日をつくるなど、楽しく食べられる工夫を優先してください。気になることが続く場合は、かかりつけの小児科や学校の栄養士に相談するのが確実です。
この記事のまとめ
- 運動量の多い成長期の子は、大人並みに食べる必要がある
- 足りているかはカロリー計算より、体重の伸びと疲れ具合で見る
- 3食で足りない分は補食で足す。練習の1〜2時間前と練習後すぐが基本
- 試合の日は消化のよい炭水化物中心で、食べ慣れたものを
